クリエイティブステージ レポート

こんにちは。当日、クリエイティブステージを担当していたクスール 大西です。

本日は当日のクリエイティブステージの様子を各セッションごとに振り返ってみたいと思います。

まずは恒例の開会の挨拶から。
クリエイティブステージ「開会の挨拶」

中央がWeb Designing編集長 馬場さん。右がクスール塾長の松村。
そして、左がメインステージのMCをしていただいた富川真也さんです。

ちなみに今回、スタッフは黒い服にAC部さんデザインのキャラクターバッチをつけるということになっていたので、
3人ともそれぞれ好きなキャラクターのバッチをつけています。

まず、1本目。最初のセッションは「SAVE JAPAN! と東北のクリエイティブ」。
SIMONEのムラカミカイエさん、TRUNKの柿崎慎也さん。そして進行にPUBLIC-IMAGE.ORGの原田優輝さんをお迎えし、3部構成でのセッションとなりました。

Session1「SAVE JAPAN! と東北のクリエイティブ」
「SAVE JAPAN!」をはじめとした、SIMONEさんの現在のお仕事の流れや、仙台のクリエイターが集まるシェアスペース「TRUNK」の話をそれぞれにお話ししていただき、現在のクリエイターの働き方や、クリエイティブの在り方など、この御三方ならではの視点でのお話をお聞きすることができました。

2本目のセッションは、日本マイクロソフト 春日井良隆さんによる「HTML5で変わるこうなる! Webとアプリケーション」。
Session2 「HTML5で変わるこうなる! Webとアプリケーション」
最近注目されているHTML5。SVGを用いた最新のWebグラフィック事例や、HTML5ベースで開発する際に便利なアプリケーション、Webサービスの紹介など、HTML5の可能性を具体例で見ることの出来る非常にためになるセッションでした。

次のセッションは、話題のクリエイティブラボ PARTYの清水幹太さん、中村洋基さんによる「PARTYって何だ?」。
このセッションでは、PARTYの解説をしながら進んでいく各箇所で出る問題に対して、お客さんがTwitter上で解答するという仕組みのお客さん参加型のセッションでした。
Session3「PARTYって何だ?」

解答されたツイートは、画面上で一覧で表示され、お二人が「ナイスボケ!」、「バカ」といった採点を行い、それぞれの参加者に賞品がプレゼントされます。お二人が楽しみながらセッションを進めているのが印象的で、会場全体にも笑い声の絶えないセッションでした。
Session3「PARTYって何だ?」

続いてのセッションはDeNA 古窪智美さんによる「DeNAが語る!スマートフォン向けソーシャルゲームUI設計のコツ」。
ソーシャルゲーム系のセッションは、ビジネスモデルや集客モデルなどが扱われることが多いのですが、ここではUIデザイン、サイズ軽量化のコツなど、非常に実践的な現場のノウハウをたくさん披露していただきました。
Short Session 「DeNAが語る!スマートフォン向けソーシャルゲームUI設計のコツ」

こちらは、GREATWORKS China のみなさんによる「やばいぜ、中国! 日本人の知らない13億人のデジタル社会」。
左から唐沢浩介さん、Angel Yeさん、Gin Sunさん、阿部達也さんです。今回ははるばる上海よりdotFesのためにお越しいただきました。
Session4「やばいぜ、中国! 日本人の知らない13億人のデジタル社会」
私たちの普段目にすることのない中国のソーシャル事情を、事例や数字などをもとにご紹介いただいたのですが、とにかくその圧倒的な数字のスケールに驚きの連続のセッションでした。もちろん数字だけでなく、中国のECコミュニティなどの独自のビジネスモデルなど聞くことが出来、ここでしか聞けない非常に貴重なお話ばかりでした。

そして最後は、念願の復活を果たしたクリエイティブ大喜利
引出大放出! クリエイティブ大喜利!!
PARTY
の中村洋基さん、中村幹太さん。ココノヱの宗佳広さん。1-10 designの長井健一さん。そして、進行にアドビ システムズの太田禎一さんをお迎えしてスタートしました。
(残念ながらpartycompanyの家入一真さんはキャンセルのため、影武者での出場)

当日出題されたお題は、「ニートを社会復帰させるための効果的なサービス・アプリを考えてください。」というものや、
引出大放出! クリエイティブ大喜利!!
「Web Designingの公式サイトはHTML化されています。HTMLファイルはそのままに、CSSファイルを差し替えて、さらにカッコよくしてください。」というものなど、
引出大放出! クリエイティブ大喜利!!

今回も会場が笑いに包まれる作品が目白押しで、やっぱりdotFesの締めくくりにコレ!と思わされる楽しいセッションでした。

こうして振り返ってみると、回数を重ねるごとにどんどんと濃い内容になっていくdotFesのステージ。
哲学があり、技術があり、笑いがあり、そんな多様なセッションが見れるのもdotFesの魅力のひとつかもしれません。

Photo:栗原 康(triplet studio inc.

テクニカルステージレポート

こんにちは、テクニカルステージ担当の冨田です。

本日はdotFes当日のテクニカルステージで発表されたセッションの様子をお伝えします。

まずは、Session 1 たにぐちまことさん(H2O Space)の
「マルチデバイス対応のWebサイトをDreamWeaverで作る」の様子です。

独特のノウハウが必要なスマートフォン対応のWebサイト制作ですが
PCやスマートフォン、タブレットなど、スクリーンサイズの異なる環境に最適化されたレイアウトを1つのソースでカバーする方法をDreamweaver CS5.5を使用し実現するやり方を解説していただきました。

実際の案件でもスマートフォンサイトを作る時に苦労されているのか
熱心にメモを取りながら解説を聞いている人で会場がいっぱいになりました。

次に、Session 2 隈元章次さん(SiTE4D)の
「演奏体験を分析&ソーシャル化! RIAが拡げる電子楽器の世界」の様子です。

Adobe AIR Contest 2011 最優秀賞に輝いた
ローランド社の電子ドラムと連携するソーシャルアプリケーション
『V-Drums Friend Jam』の解説や演奏の実演を行っていただきました。

電子デバイスとAdobe AIRの組み合わせでここまで出来る事に驚きつつ
FlashやAIRの可能性も感じる事ができました。

次に、Session 3
1-10 design の長井 健一さん、河合 育夫さん、飯塚 正幸さん、笹江 幸弘さんの
「ワン・トゥー・テン・デザインのムキムキ3D筋肉」の様子です。

3D対戦格闘ゲームが自社サイトの1-10 designさんですが
なんと、スタッフそれぞれが独自の3Dエンジンを持っていました。
そのスタッフの方から最新の3D事例とその舞台裏や最近更新されたFlashPlayer11の話をしていただきました。


FlashPlayer10だと3Dモデル2体の表示が限界だったのが
最新のFlashPlayer11だと


2706体も表示出来るようになっていました。
これは、Flash Player 11から実装されたGPUによるレンダリングのおかげで
レンダリングパフォーマンスがFlash Player 10.1にくらべ約1000倍に向上しています。

最後に、Session 4 アドビ システムズの太田禎一さん、轟 啓介さんの
「Adobe MAX 2011とれとれ最新情報フロム L.A.!!」の様子です。

2011年10月に米国ロサンゼルスで行われたイベント、Adobe MAXの最新情報や
HTML5制作ツール「Adobe Edge」や「Adobe Muse」や
Flash PlayerやAdobe AIRの時期バージョンについてのお話をしていただきました。

Adobeのツールは制作者として非常に興味深い内容なので皆さん真剣に聞いていました。

Adobe MAXのツアーの様子を写真付きで説明していただいたのですが
とても楽しそうな感じが伝わってきて、是非来年は現地に行きたい、と思いました。

テクニカルステージで行われたセッションの様子は以上です。

どんどん進化している最新技術の話はどれもとても興味深く、また来場者の皆さんの技術動向への関心の高さがとても印象的なステージとなりました。
セッションをご覧になった方は、是非仕事に活用してみてください。

また、11月11日(金)から12月7日(水)まで
京都・四条烏丸にある京都精華大学のサテライトスペースkara-Sにて、「dotFesアーカイブ展」が開催されています。
dotFesに来れなかった方や、一度体験したいという方は是非kara-Sに足を運んでみてください。

冨田

インスタレーションルームレポート 〜後編〜

インスタレーションルーム担当の布浦です。

dotFes 2011 京都当日レポート、インスタレーションルーム後編です。
(前編はこちら
dotFesアーカイブ展」も京都kara-Sで好評開催中です。

今日は、暗室で展示された5ブース + 外で行われたよしもとクリエイティブ・エージェンシーさんによる展示の様子をお伝えします!

まずは、AID-DCCさん、パテさん、カタマリさん共同で制作された作品「アレ@コエ」(アレのコエって、読むんですよ)です。
身の回りにあるオブジェクトがしゃべるという設定で、その会話に自分も参加することができるというインスタレーションです。

Twitter IDとことばを入力すると、

アレ@コエ 2

アレ@コエ 1

「しりとりゲーム」など、色々なイベントが発生。
プロジェクションマッピングで映し出された部屋のような空間が目を引いていました。それぞれの顔がかわいいです。

アレ@コエ 3

dotFes会場のあちこちのモノにTwitterアカウントが書かれていました。
アクセスしてみた人、いますか?

つづいてこちらもプロジェクションマッピング作品です。
1-10designさんの「はこみゅん」。

はこみゅん 1

はこみゅん 2

箱に映像が映し出されていますが、手を叩くなどアクションを起こすと動画が様々に変化します。

ゲームのように複数人で遊べるインスタレーション「パクパク」は、メフィラスさんの作品です。

パクパク

コントローラ型ケースに入ったipod touchを傾けて、画面上の「パクパクくん」を操作します。会場では、4人まで同時に遊べるようになっていました。

敵をよけながら、いくつ星を食べられるか競います。
ゲームオーバーになってもipod touchの画面をこすって復活したり、携帯端末の今までにない遊び方を体験することができました。

スタジオのような雰囲気の「.gif(t)」は、ovaqemiztさんの作品です。

.gif(t) 1

Webカメラの前にたつと、その場で何回かシャッターが切られ、撮影した写真でgifアニメをつくってくれるというもの。

.gif(t) 2

gif(t)のサイトでは、会場でつくられたgifアニメをすべて、時系列でみることができます。1日の会場の流れがなんとなく伝わってきます(もしかしたら知っている人が映っているかも)。
自分が撮影した時間を入力して、ダウンロードすることもできます!

設立10周年のはてなさんのブースでは、ニンテンドーDSiを用いてパラパラ漫画を作成できるサービス「うごメモはてな」が展示されていました。

うごメモはてな

さらに、開発中の新サービス「はてなアルバム」を一足早く体験することができました。

インスタレーションルーム前の広場では、よしもとクリエイティブ・エージェンシーさんによる「よしもと式瞬間ギャグ創造装置」が設置されました。

よしもと式瞬間ギャグ創造装置 1

スマートフォンを使ってその場でフレーズを投稿すると、芸人さんがフレーズを元にしたギャグを披露してくれるというもの。

よしもと式瞬間ギャグ創造装置 2

また、画面のボタンを押すことで、「拍手装置」を動かして拍手を送ることもできます(写真に写っている手みたいなのが拍手装置です)。

目の前にいるのに、webを介してコミュニケーションするというちょっと不思議な空間でしたが、ひとだかりができるほど人気のコンテンツとなりました。
Ustreamで、会場にいない人も参加することができました。

京都精華大学 dotFes 2011

dotFes2011京都 インスタレーションルームレポート、いかがでしたか?
当日は、制作者の方が積極的に参加者の方にコミュニケーションを取られていたので、にぎやかな会場になっていました。

このレポートで、dotFesに来られなかった方にもその様子が伝わればいいなあと思います。

この後も、各セッションのレポートが随時アップされる予定です。
ひきつづきチェックしてください!

インスタレーションルームレポート 〜前編〜

インスタレーションルーム担当の布浦です。

dotFes 2011 京都、今年のインスタレーションルームは過去最大のブース数で、とっても見応えのある展示になりました!

以前の記事にもありますが、京都・四条烏丸にある京都精華大学のサテライトスペースkara-Sでは、「dotFesアーカイブ展」が11月11日(金)から12月7日(水)まで開催され、dotFesで展示されたインスタレーションの一部が週変わりで展示されます。
惜しくも会場に来られなかったという方も、もう一度体験したいという方も、是非kara-Sに足を運んでみてください。

さて、今日はdotFes当日のインスタレーションルームの様子をお伝えしたいと思います!

インスタルームは全12ブースもあり、2教室に渡って展示が行われました。
明るい教室と、照明を落として暗室として使用した教室があり、部屋ごとに雰囲気の違う展示が楽しめました。

今回はそのうち明るい部屋で展示された作品を紹介します。
(暗室で展示された作品はまた後日!)

こちらのグループは、Kinectを使用した作品が3つもあるなど、体を動かして楽しむインスタレーションが目立っていました。

まずは入り口を入ってすぐ、大きなモニターとスピーカーで目を引いた、スターリーワークスさんの作品「遊録 YOU ROCK!」です。

遊録 YOU ROCK! 1

画面に体を映すと、落ちてきた色の玉が体に当たって絵の具のようにはじけます。

遊録 YOU ROCK! 2

さらに、傍に設置されたiPadでモニタの映像を操作することができます。
ディスクをこすって逆再生したり、録画した別の映像をミックスしたり。
遊ぶ人と見ている人が同時に楽しめる作品でした。

dotFesではおなじみ、ココノヱさんによる「撃墜王カジノ」です。

撃墜王カジノ 1

スマートフォンでウェブサイトにアクセスすることで、撃墜王ゲームで行われている戦闘状況をリアルタイムにモニタリング、さらに参加している戦闘機に手持ちポイントをベットして、総得点を競い合うことができるなど、ソーシャル機能がパワーアップしています。
(Webサイトより→ http://gekitsuioh.jp/

撃墜王ゲーム 2

わかりやすいルールなので、子供から大人まで大人気の作品でした!

クスール卒業生5人によって結成された、クスールラボによるKinect作品「お絵かkinect」。

お絵かkinect 1

黒板のようなスクリーンに、体を動かして絵を描くことができます。

お絵かきしたあとも、落書きを手でさわって動かしたり、黒板消しで消したり、
遊びが隠されています。

お絵かkinect 2

うまく描けるまで、何度も挑戦しているお客さんもいました。

サイバーエージェントさんによる、アメーバピグと連動した体験型対戦格闘ゲーム「PiggFighter」では、Kinectを使ってプレイヤー自身のジェスチャーでピグアバターを操作します。

PiggFighter

カメラに向かってかめはめ波のポーズをすると攻撃!
また、ガードや、しゃがんでよけるなど色んなアクションがあり、お客さん同士で対戦してとても盛り上がっていました。

サイバーエージェントさんの公式クリエイターズブログ「1pixel」でも、詳しく紹介されています。

「ヒトのフンドシでWEBをつくる」は、その場にいる人に描いてもらった絵や文字で自社のwebサイトをリニューアルしてしまおうという、株式会社人間さんの異色の(?)インスタレーション。

ヒトのフンドシでWEBをつくる

お邪魔したときはお留守でした。自由です。
どんな結果になったか興味のある方は、実際にwebサイトをご覧ください。

A4Aさんとbuffer Renaissさんによる作品「地球を体感するインタラクティブ・インスタレーション」は、設置してある地球儀を回すとモニタ上の地球も連動して動き、地球の画像を感覚的に操作することができます。

地球を体感するインタラクティブ・インスタレーション

普段kara-Sのショップスペースで「ちょっとズレてて可笑しい」をコンセプトにしたアートグッズ、雑貨を販売して運営しているZUURICHも、今回特別に出店。

SHOP 1

大学が会場ということで、ステーショナリー中心のラインナップでした。
ZUURICHの他の商品が気になる、という方は、kara-Sのショップスペースへ遊びにいってみてください!

SHOP 2

ADOBE AIR CONTEST 2011 モバイルデバイス賞次点に入選した、kara-Sラボ第1期生によるお食事処検索アプリ「めんこはん」も、展示されました。

気になる作品はありましたか?

実際に遊んでみたい!と思った方は、アーカイブ展へ、ぜひぜひ。

次回は暗室で展示されていた作品を紹介します。
明るい部屋とは違った見え方で、こちらもおもしろい作品がたくさんありました。
お楽しみに!

dotFes 2011 京都 レポートはじめます

大盛況に終わったdotFes 2011 京都からもう1ヶ月。
早いものですね。

当日ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました!

今回から数回に分けて、dotFes当日の各会場の様子を、ダイジェストでレポートします。

セッションがバッティングして見れなかった方や、当日お越しいただけなかった方々も、dotFesの雰囲気を味わっていただければと思います。

まずは全体をざっくりと。

2011年10月16日(日)、京都は前日の夜まで結構雨が降っていたのですが、当日は快晴。
下の写真は会場となった京都精華大学の黎明館です。ここの建物全体を使って、dotFes 2011 京都が開催されました。

入場者は600名近く。スタッフ/関係者を合わせると、700人近い人数のイベントとなりました。

今年のセッションは「クリエイティブステージ」「テクニカルステージ」の2つのステージで同時進行で開催。dotFes名物の「クリエイティブ大喜利」も復活しました。

また、2教室を使用したインスタレーションルームでは、過去最大の12組にご出展いただきました。

各セッションやインスタレーションの内容は、別記事にてアップしていく予定です。

今後のレポートをお楽しみに!